海外旅行慣れしていない妹夫婦と一緒の恒例の家族旅行
42歳のとき、父、70歳、母、68歳、妹、38歳、妹の夫、46歳、姪7歳、甥5歳と一緒に、年末年始にオーストラリア、ケアンズおよびシドニーに4泊6日で行った時のことです。
年末年始は恒例の家族旅行をするのですが、このときには、私の家族が少々都合が悪く、私の家族は私だけ、あとは、両親と妹家族とで、父の70歳のお祝いもかねて、父が行きたがっていたオーストラリアに旅行に行きました。飛行時間は、関西国際空港からケアンズまでで、7時間程度だったかと思います。夜の出発で朝到着する、というものでした。
妹は海外旅行に入ったことはあるのですが、飛行機への持ち込みがいろいろと厳しくなってからは初めての、久しぶりの海外旅行でした。妹と私とは離れて暮らしていますので、別々の場所から、関西国際空港で合流するというプランでした。
やんちゃな甥とのフライトのために妹が用意したものは?
甥はもともと、とってもやんちゃなところがあり、国内旅行でもいろいろとやらかしてくれていましたので、妹は今回の長時間のフライトで甥がおとなしくしていてくれるか、かなり心配な様子でした。そのため、機内で退屈しないように、いろいろなおもちゃを手荷物として持参していたようです。
いざ、保安検査を受ける段階になって、両親には、手荷物で持ち込んではいけないものをしつこく言って確認をしていたのですが、妹はそうはいっても、それくらいわかっているだろう、と思って、妹家族には何も言っていませんでした。そうしたところ、私は簡単にスルーできたのですが、妹が保安検査でひっかかっているので、なんで?と思ったら、はさみでした。
その頃の甥のマイブームは、はさみを使って、紙を切って物を作るということに夢中でした。ちょうど、はさみがうまく使えるようになってきたためと思われます。ですから、それを切って組み立てると、おもちゃができるという型紙、はさみ、のり、といったものを、機内持ち込み荷物として持参していました。
ただ、このはさみ、妹が準備していたのは、もちろん子ども用だったのですが、左利き用のもので、子ども用の左利き用というのは、100円均一などで購入できるものではありません。
妹がねばって、いろいろと、保安検査の係りの人にくらいつきましたが、当然のことながら、認めてくれません。また、そのはさみが惜しいので、スーツケースのなかにしまう、ということをしようにも、すでに時遅しです。
結局、そのはさみを手放すことになり、ずっと機内で妹はぶつぶつ言っていました。
機内での甥は、初めて乗る飛行機に夢中で、キャビンアテンダントさんからも声をかけてもらえ、おもちゃまでもらって、ご機嫌でした。しかも、夜便でしたので、その後は寝てくれたので、騒ぐこともなく、無事ケアンズに到着しました。
何もなくフライトを終えることができて、ほっとしました。もっとも、帰国便は昼便だったので、こちらはハチャメチャで大変でしたが。